1.  シドニー日本人国際学校に入学した年、経緯を教えてください。

私は2020年1月、中2の頃に、日本の勉強をキャッチアップし高校受験に備えるために、現地校からシドニー日本人国際学校(以下、SJIS)に転入しました。
そして、とても素晴らしい友達や先生方に恵まれ、かけがえのない経験をすることができました。

2.  学校生活で一番楽しかったこと

SJISでの学校生活は一生忘れられない、素晴らしい時間でした。学校行事や休み時間はもちろん、普段の授業やSJISへの行き来のバスも、とても楽しかったです。
中でも一番楽しかったことは、入学直後の中2のころに行ったカウラへの宿泊学習でした。絶景を見たり、ホテルのプールで泳いだり、ジュースを片手にトランプをしたり、夜は男子だけで話したりと、本当に最高の時間でした。また、過去の悲しい歴史についてもたくさんの学びのある宿泊学習でもありました。

3.  一番苦労したこと

私がSJISで一番苦労したことは、中3のころに紅組応援団長として出場した体育祭です。
私は小学生のころから応援団長にあこがれていて、かっこいいと思っていました。そのため、応援団長を任せてもらったときはとても嬉しかったです。
しかし、実際に応援団長を体験すると、ただかっこいい役目だけの仕事ではありませんでした。とはいえ、無事勝利をおさめ、またたくさんのことを学びました。
人前に立つときの取るべき態度、みんなを盛り上げまとめる方法など、これからの私の人生でとても役立ってくれることだと思います。
そして何よりもみんなの笑顔が見れてとてもやりがいを感じられました。
生徒の人数が少ないため、人前に立つ場面が一人一人にたくさん与えられるというのは、SJISの素晴らしいところの一つだと思います。

4.  志望校を絞るにあたって、その背景となった経緯

私がICU高校へ行きたいと思ったきっかけは、クラスメイトにあります。
ある日クラスメイトから、ICU高校に行きたいということを聞き、オンライン説明会を見てみることにしました。そして実際に学校紹介ビデオを見て、私もICU高校の自主性や多様性を重んじる教育方針に惹かれ、行ってみたいと感じ、その高校が私の第一希望となりました。

5.  受験に際し取り組んだこと。工夫したこと。

私は受験に際し取り組んだことは、まず、学校での学習に集中することでしたが、それだけでなく息抜きをすることを意識しました。
ずっと家に引きこもって勉強するより、場所を変えてみたり、外に出てジョギングや散歩をしたり、音楽を聴いてリラックスをしたりと、息抜きをした方が集中でき密度の高い勉強時間が取れ、総合的にはより実りのある勉強ができると思います。

6.  受験に際しての先生方の姿勢、協力

SJISは、素晴らしい先生方しかいませんでした。また生徒の数も少なかったので、受験生一人一人に合ったサポートをいただきました。具体的に、私の苦手な分野や、まだ慣れていない問題などを分析し、私に合った問題プリントをくれる先生方もたくさんいました。
また、私が面接を控えていた時は、先生方が交代で休み時間などの空き時間をさいて面接の練習に付き合っていただき、熱心にアドバイスをくださいました。お陰で自分の行きたかった高校に行けたこと、本当に感謝しています。

7.  海外生活で培ったこと

私の4年半の海外生活を通して培ったことは、ここに書ききれないほどたくさんあります。しかし、一番最初に頭に浮かぶことは、視野が広がったことです。
私はオーストラリアへ引っ越す前までは、日本の当たり前しか知りませんでした。しかし、オーストラリアへ移ったことで、オーストラリアの当たり前を実感し、日本の当たり前がすべてではないということを実感し、より柔軟な人間になれたと思います。そして、その柔軟さが異文化理解に大切だと私は思います。

8.  シドニー生活の中でお気に入りの場所や、オーストラリアの中で友達に勧めたい旅行先があれば教えてください。

私のお気に入りの場所は、ルナパークとマンリービーチです。まず、ルナパークですが、なんといっても、私はあのレトロ感が大好きです。色々な友達と何度もそこを訪れたので、とても思い出深い場所でもあります。
また、私はマンリービーチのきれいな海が大好きです。それに加えて、あのにぎやかさもマンリービーチの魅力だと思います。どちらとも、大人になってまた機会があったら訪れたい場所です。

9.  思い出に残るエピソードやSJISならではの行事があれば教えてください。

一番思い出に残っているのは、SJISに転入した初日の出来事です。私はSJISに入る前、現地校では、あまり積極的に授業に参加するような生徒ではありませんでした。
しかしSJISに転入して、学校のあらゆることに圧倒されました。熱心に授業を聞き、積極的に授業に参加する生徒、生徒に全力で楽しく、かつ分かりやすく教える先生、そしてクラスに漂う、無意識に背筋を伸ばしてしまいそうなけじめのある雰囲気に圧倒され、私自身を変える引き金になってくれたと思います。
私に変わるきっかけを作ってくれたSJISの皆様、本当に感謝しています。

10.志望校入学後の学校生活について

今、私は、国際基督教大学高等学校で、とても楽しく、充実した高校生活を送っています。1学期が終わり、世界中から集まった個性的で素敵な友達に恵まれ、青春を謳歌しています。体育祭ではクラスとして団結し、より絆が深まりました。また、寮に入って先輩とも仲良くなれ楽しく生活しています。
2学期は努力を怠らず、学業、部活動や学校行事のすべてに全力を注ぎ、実りのある高校生活を築いていきたいです。

11.SJISへの入学を考えている方へのメッセージ

SJISへの入学を考えていらっしゃる皆さん、SJISはただの日本人学校ではありません。
SJISならではの素晴らしさがあります。それは、生徒の人数がほかの学校と比べて少ないことです。
一見デメリットと思いがちですが、そのおかげで、先生は一人一人に十分なサポートをしてくれたり(よい先生しかいないということも理由の一つです)、みんなの前に立つチャンス(具体的には、応援団長や生徒会、スピーチ、プレゼンテーションなど)をたくさん用意してくれたり、生徒同士家族のような仲になれたりします。そのおかげで、私は学業だけでなく、たくさんの経験ができ充実した中学校生活を送ることができました
皆さんのSJISでの学校生活も、かけがえのない素敵なものになることを心から願っています。