日本人学級中学部のカリキュラム(中学1年生 – 3年生)

日本の教育課程 + ネイティブによる英語学習 + 個に応じた確かな進路指導 = これが、日本人学級中学部です。

日本人学級中学部の呼び方 7年生・8年生・9年生

シドニー日本人国際学校では、7年生(中学1年)、8年生(中学2年)、9年生(中学3年)と呼んでいます。小学部(国際学級と日本人学級)と同じ校舎で学び、一緒に行事を体験する便宜性から、実際のところは、イヤー7、8、9と呼んでいます。
アットホームな雰囲気と、生徒の明るく朗らかで小さな子どもにも優しい姿勢は、小学部と同じキャンパスを共有しているからとも言えるでしょう。中学部の生徒は、シドニー日本人国際学校のリーダーとして重要な役割を果たしています。

日本人学級中学部を選ぶ理由

「日本人学校」とは、国外に住む日本人子女を対象に、文部科学省の学習指導要領に準拠した「教育課程」を編成し、日本の学校と同レベル、またはそれ以上の教育を行う機関です。
シドニー日本人国際学校の「日本人学級中学部」では、毎日の語学授業及び、小学部との合同行事という特徴を活かして「オーストラリアにいながら日本の教育が受けられる」のはもちろんの事、それ以上の教育を提供しています。
中学部では、進路指導を手厚く行っています。帰国子女枠や一般受験の指導もきめ細やかに行っています。将来に向けて視野を広げる課外授業も豊富で、職場体験や現地校との交流の機会もあります。

各教科の学習は、中学部になると一層深く高度になっていきます。シドニーに来たばかりで英語が得意でないお子様は、現地校に入学すると英語を習得する事に時間がとられてしまいます。シドニー日本人国際学校の中学部では、日本での学習を継続することができ、帰国後も日本の高校での学習にスムーズに入っていくことができます。言語の壁を感じる事なく、スムーズに友達や新しい環境に馴染めるのも安心な点です。

日本の中学生と同様の礼儀作法や価値観を身につけられる上に、小学部と合同の行事や学校生活を通じ、オーストラリアの文化や習慣を学ぶ事ができるのは、シドニー日本人国際学校の最大の利点といえるでしょう。

中学部標準授業時数【文部科学省】+ 英語科による英語学習 (ENGLISH)

下表の標準授業時数に加え、中学部は週4時限の英語(English)の授業が付け加わります。

中学部のカリキュラム(教育課程)

各教科 (国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、技術家庭、保健体育)、道徳、総合的な学習の時間、特別活動から編成されています。

英語学習(ENGLISH) 

クラスは、「English 1~2」の2レベルに分かれており、少人数でのクラス編成となっております。全クラス、オーストラリアの教員資格を持つネイティブの教師が、きめ細かな指導を行います。詳しいカリキュラムについては、日本人学級での英語学習の欄をご覧ください。

日本人学級中学部時間割

中学部の授業は1コマ50分です。学校の始業時間、下校時間に合わせてスクールバスが運行しております。詳しくは、バス通学についての欄をご覧ください。

時 間 月曜日~金曜日
8:20~8:30 職員会議
8:30~8:45 朝の会
8:45~9:35 1校時
9:40~10:30 2校時
10:30~10:50 モーニング・リセス
10:50~11:40 3校時
11:45~12:35 4校時
12:35~12:50 ランチ
12:50~13:20 ランチ・リセス
13:20~14:10 5校時
14:15~15:05 6校時
15:05~15:15 帰りの会
15:15 アセンブリーホールへ移動
15:30 バス帰宅/送迎帰宅

教員

【校長、教頭、日本人学級教員】

校長、日本人学級教頭、日本人学級で指導するクラス担任は、日本の教員免許を保持しています。文部科学省の選考を受けて、各都道府県から派遣された優秀な人材ばかりです。経験豊かで指導力があり、個々に応じたきめ細かな指導をします。

先生方の指導は熱意に溢れています。中学部の年齢の子どもたちは、多感な時期です。家庭でも学校でも慎重な指導が必要な事もあるでしょう。自然に囲まれた穏やかな環境にある本校の生徒は、日本にある都会の学校と比べて、アットホームで子どもたちが明るく伸び伸びしています。これは、一人一人の個性を理解しながら、温かく情熱を注いで指導にあたっている教師陣の指導の賜物とも言えるでしょう。


【英語科教員】

英語授業 (ENGLISH)を行う英語科の教員においては、オーストラリアの教員免許を保持するネイティブの教師が指導にあたっています。経験豊かな教師陣は、日本人の発音や英語学習における日本人ならではの習得の特徴も理解しています。年に1度の中学部による「英語劇」や「スピーチコンテスト」では、英語科の教員がきめ細かな指導にあたり、とても素晴らしい発表を見る事ができます。


進路指導

【帰国受験】

帰国に備えて、一般受験や帰国子女枠受験の指導をしています。受験前には、面接模擬練習なども行っています。本校の中学部の生徒は、日々の学習の成果を存分に発揮し、日本国内の有名私立・国公立校に合格しています。帰国子女枠受験の条件は、高校によって異なりますが、日本人学校からの帰国生でも「帰国子女枠受験」できる高校がほとんどです。本校からの帰国生は、様々な受験の選択が可能な上に、中学時代に必要な確かな学力をしっかり身につけて帰国する事が出来ます。


【進学実績】

過去の進学実績は、こちらをご覧ください。

卒業生の受験体験記も以下からお読み頂けます。

1.中学部2020年3月卒業生 東京都立西高等学校合格体験記


【一般受験校への推薦入試】

評定推薦入試枠で日本の高校を受験する場合、オーストラリアの現地校からは評定内容が日本の基準と異なるため受験をする事ができません。本校では、日本の評定基準を採用しているので、推薦入試を受ける事も可能です。


【シドニー日本人国際学校からの推薦枠】

⒈「岩田高等学校」(大分県大分市)

http://www.iwata.ed.jp/

立命館アジア太平洋大学(APU)・立命館大学との高校・大学7年間連携教育プログラムを実施しています。英語に力を入れた国際感覚を養うプログラムでグローバルに活躍できる「人材」を育てています。SJISからも多くの卒業生が推薦枠で進学しています。男女共学・寮有。

⒉ 早稲田摂陵高等学校(大阪府茨木市)

http://www.waseda-setsuryo.ed.jp/

平成21年に関西圏から唯一の早稲田大学系属校となりました。早稲田大学への校内推薦制度も有ります。2019年度進学より新たに本校からの推薦枠を設けて頂きました。男女共学・寮有。

3.筑波大学附属坂戸高等学校(埼玉県坂戸市)

http://www.sakado-s.tsukuba.ac.jp/

グローバル社会で活躍できる人を育てるという大きな目標を立て先端的な研究や教育を進めています。国際バカロレアプログラムも本格的に始まっています。筑波大学を始め国公立、私立大学に多数進学しています。男女共学。学生寮はありませんが、募集要項に「令和2年度より、保護者が生徒入学後ひきつづき海外に在留している場合、近隣の学生会館等からの通学も可能となりました。」とあります。

4.慶應義塾ニューヨーク学院 高等部(米国ニューヨーク州)

https://www.keio.edu

日本の有名私立大学である慶應義塾大学が慶應義塾一貫教育校として、海外在住の日本人家族のニーズを受け1990年に開校されました。慶應義塾創設者である福澤諭吉の精神を受け継ぎ、バイリンガルでバイカルチュラルなカリキュラムを通じて、21世紀を担う国際的なリーダーに育てる努力をしている個性的な私立学校です。男女共学・寮有。


【海外校への進学】

毎年、「早稲田渋谷シンガポール校」の学校説明会を校内で開いています。保護者が海外(オーストラリアも含む)に住む生徒が受験をする事ができます。
http://www.waseda-shibuya.edu.sg/

【オーストラリア現地校への進学

オーストラリアに残る生徒の進学指導も行っています。英語力に不安のある生徒には、ENGLISH INTENSIVEコースなどの紹介もしています。


各種試験・検定試験

日本人学級の中学部の生徒は、日本で受講する主な試験及びオーストラリアで受験するテストに参加することができます。
詳しい内容は、各種試験・検定試験の欄をご覧ください。


職場体験

日本人学級の中学部では、毎年2回職場体験を行っています。日系企業に限らず、現地の企業にも協力を得ながら実施しています。主な過去の派遣先は、航空会社、幼稚園、出版社、レストランなどです。日本語、英語の両言語を駆使しながら日豪両方の文化を学ぶ良い機会です。又、将来の進路や職業について考えたり、新しい分野に視野を広げる良い機会となっています。


ホームステイ・交流活動

中学部では、同じくNSW州にある現地校との交流の一環で、日本の文化を教えたり、一緒に調理実習をしたりします。ホームステイを実施する年もあります。
詳しくは、バイリンガル・バイカルチュラル教育のページをご覧ください。